美味しいご飯を食べると、毎日の食事の満足度が上がりますよね。そんな食事に不可欠なのがお米。そしておいしいごはんを炊いてくれるのが炊飯器です。
寄付額に応じて地域の特産品をもらうことができるふるさと納税では、その地域で育ったお米の返礼品が人気です。そしてなんと、炊飯器も返礼品として提供している自治体もあるんです。せっかくですからその地域への寄付を行うとともに、お米と炊飯器をもらってみるのはいかがでしょうか。
今回は家電流通、白物家電などを中心に取材記事、レビューを手掛ける家電のプロ・伊森ちづるさんに炊飯器の選び方を解説いただきました!
目次
ふるさと納税で炊飯器がもらえるのはなぜ?
ふるさと納税で提供される返礼品は「地場産品」であることがルール。炊飯器を製造している企業の本社所在地であったり、炊飯器の製造工場を持っていたりする自治体が「地場産品」として提供しています。
最近は電化製品も「○○ブランド」と地域名を謳ってアピールすることが増えました。炊飯器や掃除機、パソコンといった電化製品は寄付をする方からも人気で、野菜や米、肉だけじゃなく電化製品が自治体を応援するきっかけになっています。
家計を応援してくれるふるさと納税
ふるさと納税は2008年に地方創生の一環としてスタートした、寄付金控除の制度です。寄付した金額のうち、2,000円を差し引いた金額を翌年の所得税と住民税から控除され還付されます。
ふるさと納税を行うと自治体よりお肉やお米、お魚や家電などの特産品がお礼としてもらえます。所得に応じて税金の控除上限金額が決まる仕組みで、寄付金額のうち2,000円を除いた全額が控除されて戻ってくる上に、魅力的な返礼品がもらえます。節約効果もあるため、最近は多くの人がふるさと納税を利用するようになりました。
地域が育てたお米や、美味しいお米を炊いてくれる炊飯器を手に入れるきっかけがふるさと納税だったという方も少なくありません。ぜひこの機会に、ふるさと納税を始めてみてはいかがでしょうか。
お米の違いはなんとなく分かっても、炊飯器はどう選んでいいか悩んでしまう方もいるかもしれませんね。伊森さんによると、炊飯器でご飯を炊く時、おいしさのポイントになるのが吸水と熱源と内釜だとか。ここに各社のこだわりが詰まっているそうなので、伊森さんの解説を聞きながら整理していきましょう!
炊飯器の比較ポイント
自分にぴったりの炊飯器を選ぶポイントは大きく分けると3つ。それは、加熱方式、内釜、付加機能です。順番に見ていきます。
加熱方式をチェックしよう!
炊飯器は、下は数千円の手頃な価格から、上は10万円を超えるものまで、価格の幅が広いアイテムです。
価格の差が出やすいのが加熱方式です。米に水と熱を与えるとデンプンが変化します。この変化が、美味しいご飯を炊くための大切なポイント。火力が大きいほどご飯の美味しさである甘みやもっちり感を感じやすくなり、美味しくなるんです。
炊飯器の加熱方式には、「マイコン」式、「IH」式、「圧力IH」式があります。
「マイコン」式
新生活でひとり暮らしする人などに人気のリーズナブルなタイプ。
炊飯器の釜の底にヒーターを搭載し、加熱します。一般的に、ヒーターの熱を直接内釜にあて、釜の底からのみ加熱するため底部と上部の温度ムラが生じやすくなります。火力は「IH」式や「圧力IH」式と比べると弱いですが、操作がシンプルで本体サイズが小さいものが多く、ひとり暮らしなど少量を炊く人によく選ばれています。
「IH」式
底から熱を加えるのではなく、内釜そのものが発熱するタイプ。本体の底部に「IH加熱コイル」という仕組みを備え、そこから発生する磁力線によって内釜全体が熱を発するため、ムラなくふっくら炊き上がる点が特徴です。一般的に「マイコン」式よりは高額ですが、価格帯は2万円前後から10万円前後まで幅広い製品が揃います。高額のものは、さまざまな機能を備え、より使い勝手にこだわったものがほとんどです。
「圧力IH」式
IH式に圧力機能を備えたタイプ。釜内に圧力をかけることで水を100℃以上にし、高い温度で炊き上げます。一般的に、圧力非搭載の炊飯器と比べると、よりもっちりとした食感のご飯が炊き上がります。価格帯は2万円前後から10万円前後まで幅広いです。
ほかにも、スチームを使って米の旨味を閉じ込め、ツヤのあるご飯を炊く機種や、真空を使って米の吸水を促進させ、米本来の甘みをさらに引き出し、ふっくらさせる機種など、各社おいしくご飯を炊くための技術を磨いています。
ふるさと納税返礼品紹介:IHジャー炊飯器「ふっくら御膳」(5.5合用)RZ-W100CM(K)
日立の炊飯器「ふっくら御膳」がふるさと納税でもらえます。
圧力とスチームでお米を芯からふっくら炊く「極上ひと粒炊き」が、この炊飯器の特徴。たくさん炊く時はもちろんのこと、少量でもうまく炊けるように、加熱をコントロールする仕様になっています。炊き上がったご飯がかたくならない「スチーム保温」も嬉しい機能です。
上から蒸気がほとんど出ないので、キッチンの置き場所に困らないというメリットも備えた、使いやすい炊飯器の返礼品です。
寄付金額 | 190,000円 |
自治体 | 茨城県日立市 |
内容・量 | 【圧力スチームIH】炊飯器(5.5合用)RZ-W100CM ・容量:5.5合炊き |
炊飯器の内釜をチェック
炊飯器の違いを知るには、内釜の素材や厚みのチェックも欠かせません。
内釜には、金属と、金属以外を使った内釜があります。熱を素早く伝える金属製は、アルミ、鉄、ステンレスなど。金属以外だと、土鍋や炭を使った内釜があり、遠赤外線効果と蓄熱性が魅力です。
ざっくりとメーカーごとの素材の傾向をまとめると、鉄の内釜を使っているのが日立、象印マホービンなど。炭を使っているのが三菱、東芝など。土鍋を使っているのが、タイガー魔法瓶、シロカなど。ほかにも、複数の金属を組み合わせた多層構造の内釜を使っているのが、パナソニック、アイリスオーヤマなどです。
IH式の場合、内釜の厚みが厚い方が熱を全体に伝えるため、同じ内釜なら厚みのある方を選ぶとよりふっくら炊き上がりますよ。
ふるさと納税返礼品紹介:タイガー魔法瓶 土鍋圧力IHジャー炊飯器 JPH-J100KM5.5合炊き
タイガーの土鍋圧力IHジャー炊飯器です。土鍋で炊くごはんはとても美味しいと言われています。内釜が土で作られた本物の土鍋釜。そこに圧力をかけて高温で加熱するので、いつものお米がとても美味しく仕上がります。
還元率 | 41% |
寄付金額 | 220,000円 |
自治体 | 大阪府門真市 |
内容・量 | タイガー魔法瓶 土鍋にしかできない上質の炊き技!土鍋圧力IH炊飯器 JPH-J100KM5.5合炊き |
付加機能をチェック!トレンドは「炊き分け」
雑穀米や玄米などを楽しむ人が増えているほか、白米でも銘柄にこだわる人が増えていることから、各社とも炊き分けメニューを充実させています。銘柄別の炊き分けメニューを使うと、「コシヒカリ」「ゆめぴりか」など、それぞれの銘柄の個性がより際立ちます。
ブランド名 | 県 | 特長 |
---|---|---|
ゆめぴりか | 北海道 | 心地よい甘さと強い粘り、しっかりした食感に広がる豊かな旨み |
ふっくりんこ | 北海道 | ふっくらやわらかめの優しい食感は冷めても艶やかで豊かな甘み |
ななつぼし | 北海道 | しっかり粒感にさっぱりした口当たりで広がるほど良い粘りと甘み |
青天の霹靂 | 青森県 | 艶がある大きめな粒の食感と粘りはおかずを選びません |
雪若丸 | 山形県 | 艶やかな見た目にしっかり粒感と粘りのバランスの食感が心地よい |
銀河のしずく | 岩手県 | 白く大きめな粒、ほど良い甘さと粘りの食感は、冷めても心地よい |
いちほまれ | 福井県 | しっかりした粒感とほどよい粘りに広がる優しい甘み |
つや姫 | 島根県 | 白く艶やかな美しさに上品な甘さと追いかけてくる深い旨み |
おいでまい | 香川県 | あっさりしたクセのない清涼感のある甘さと粒感が料理に合う |
さがびより | 佐賀県 | 光沢のある粒は大きく、しっかりした粒感と心地よいのどごし |
また、カレーやお寿司に向いている「しゃっきり」「かため」など、仕上がりの食感を選べるメニューを備えている機種も。その日の気分やおかずに合わせて、食感を楽しめますよ!
実際どれくらいの炊き分けができるかというと、象印マホービンの上位機種、圧力IH炊飯ジャー『炎舞炊き』NW-LB10なら、なんと炊き方は最大121通り!自分好みの美味しいご飯を追求できます。
さらに、保温にも付加機能を備えている機種も。長時間保温できるものや、スチームを使って乾燥を抑えるものもあります。
このほか、炊飯中に出る蒸気を抑える機能や、お弁当の用意などに便利な早炊き機能を備えた機種があるので、自分のライフスタイルにあわせて選ぶのも楽しいですね。
ふるさと納税返礼品紹介:象印マホービン【最高峰】圧力IH炊飯ジャー(炊飯器) 「炎舞炊き」 NW-LB10
こちらは炎舞炊きのさらに「最高峰」と銘打たれた上位モデル。かまどで炊くご飯は、強い炎で一気に加熱するため釜の中でお米が激しく舞います。そのかまどの炎を再現した炎舞炊きは、鉄、ステンレス、アルミの3層構造の内釜でお米にしっかり熱を伝え、激しい対流でお米の甘みを引き出します。子育て家庭に嬉しい1升炊きと、4人家族にちょうど良い5.5合炊きから選べます。
還元率 | 27% |
寄付金額 | ¥310,000円 |
自治体 | 大阪府大東市 |
内容・量 | ・容量:5.5合炊き ・消費電力:1240W(炊飯時) ・外形寸法:27.5×35×23.5cm ・本体質量:8.5kg |
まとめ
普段の食生活の必需品、お米。美味しく調理してくれる炊飯器も奥が深いんですね。加熱の方法や釜の素材など、自分に合った炊飯器を選ぶ際の参考になりそうです。毎日おいしいご飯を食べるために、次回の炊飯器購入時には少しこだわってみてもいいのかもしれません。
解説者
伊森ちづる
家電流通、白物家電などを中心に取材記事、レビューを執筆中。3日に1度は家電量販店に足を運びます。苦手な家事が多いので、家電を使っていかに楽しくするかを考え中。最近の関心はテクノロジー×ヘルスケア、テクノロジー×教育。趣味は音楽鑑賞(クラシック)とピクニックなど。
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