大阪府泉佐野市は、ふるさと納税で非常に人気の高い自治体です。しかし、かつて2019年6月の制度改正により、総務省からふるさと納税制度の指定自治体から除外され、国を相手に裁判を起こし、争っていました。
その後の2020年6月、最高裁の判決によって除外が取り消され、復活しました。2023年現在は、泉佐野市独自のふるさと納税サイト「さのちょく」のほか、多くのふるさと納税ポータルサイトで泉佐野市が厳選した人気返礼品が受付されていますので、ぜひチェックしてみてください。
目次
やりすぎと言われた泉佐野市のふるさと納税
泉佐野市は、かつては国内でも多くの寄付金を集めた自治体の1つで、2018年には497億円の寄付を集めており、全国で集めた寄付金の約1割を占めていたといされています。
当時人気の高かった返礼品には、たとえば次のようなものがありました。
– 高級ブランド牛A5等級 しゃぶしゃぶ用(還元率100%)
– よなよなエール 350ml×24本(還元率64%)
– ザ プレミアムモルツ 350ml×24本(還元率54%)
– Peach ピーチポイント(還元率50%)
– カタログギフト(還元率50%)
泉佐野市の返礼品は、「やりすぎ」と言われるほど人気の品が高還元率で提供されているところにありました。2019年6月のふるさと納税の除外直前には、Amazonギフト券が最大40%分もらえるという「泉佐野史上、最大で最後のキャンペーン」を実施し、注目を集めました。
復活後の泉佐野市のふるさと納税
2020年6月にふるさと納税制度に復活してからの泉佐野市は、まず2020年7月にふるさと納税復帰第一弾として、泉州タオルがもらえる寄付の受付を開始しました。残念ながら、Amazonギフト券の返礼品はありませんが、その後続々と返礼品が追加されています。
泉佐野市の現在の人気返礼品は?
牛たん 暴れ盛り 総量 1.4kg 小分け
牛ハラミ肉 秘伝の赤タレ漬け 訳あり サイズ不揃い
アトランティックサーモン 1kg ポーション 切り落とし
よなよなエール12本~50本(350ml/本)
バスタオル 5枚 セット オーガニック コットン 福袋 約 60cm 大阪府泉佐野市 120cm
200種類以上から選べる泉州タオル
ふるさと納税復帰第一弾として、200種類以上から選べるタオルがもらえる返礼品が登場。
大阪府泉佐野市は、日本のタオル産業発祥の地です。泉州タオルは、大阪泉州地域で生産されるタオルのことで、吸水性にすぐれ、肌触りの良い、安心・安全な国産タオルです。こだわりのオーガニックのタオルや、ホテルで使用されている高級タオルまで登場しました。
泉佐野市だからこそお届けできる。厳選返礼品
ふるさと納税復帰第二弾として203種類の返礼品が追加されました。
新たに追加されたのが、泉州特産の水ナスの浅漬けやワタリガニの塩焼きやカニ飯、がっちょ(メゴチ)のから揚げ、市内の「犬鳴山温泉」の宿泊利用券など、泉佐野市のおすすめ返礼品ばかりです。
10億円赤字支援プロジェクト
市では現在「10億円赤字支援プロジェクト」と銘打って「地方独立行政法人りんくう総合医療センター」を支援するための寄付を募っています。
同院は、新型コロナウイルス患者の受け入れを行っていましたが、そのことによる大幅な支出増、および外来患者の現象の影響で約7億円の赤字を抱えています。もはや国からの支援だけではまかないきれない状況になっているところに、今後第二派によりふたたび多くの患者が暑まることが予想されます。最前線で新型コロナウイルスとたたかっている「地方独立行政法人りんくう総合医療センター」を、あなたも支援しませんか?
令和2年熊本豪雨災害支援
令和2年に九州を襲った豪雨は、氾濫した球磨川周辺および県内各地が大きな被害をもたらしました。泉佐野市では、対応に追われ事務手続きになかなか手が回らない熊本県に代わり、熊本県への寄付の受付を代理で行っていました。
主要ポータルサイトで泉佐野市の返礼品取り扱いを開始!
2020年6月の復活から3年経った現在では、主要ポータルサイトの多くで泉佐野市の取り扱いをしています。
泉佐野市を扱っている主なポータルサイトは以下のとおり。
泉佐野市の人気返礼品がズラリ!ふるさと納税サイト「さのちょく」
画像出典:さのちょく
裁判などを経てふるさと納税制度に復帰した泉佐野市が「泉佐野市に寄付をして良かった。また寄付をしてみたい」と実感してもらえるような取り組みや特産品の創出を目指して運営しているのが「さのちょく」です。
3年連続ふるさと納税寄付金額トップの実力がここぞとばかりに示されている魅力的な返礼品の数々が並んでいます。特に、冷蔵でもなく冷凍でもなく、0℃以下なのに凍らない第三の温度域に食品を晒して旨味成分を増加させるという話題の「氷温熟成肉」プロジェクトによる牛肉や豚肉返礼品は要チェックです。
ふるさと納税を行う前に3点をチェック!
「寄付する自治体も決まったし、お礼の品のいくらも選んだし、さっそくふるさと納税を申し込むぞ!」と思った方。ちょっとお待ちください!
自治体に申し込みをする前に次の3点を確認しておきましょう。
【その1】年収や家族構成によって寄付上限金額が決まっています
「ふるさと納税がお得なら、たくさん寄付したい!」と思う方もいるかもしれません。しかし、ふるさと納税で寄付できる金額は、あなたの年収や家族構成などによって決まってきます。というのも、ふるさと納税はご自身が納めた税金の一部が控除されて戻ってくるという仕組みだからです。所得によって納める税金の金額が決まるように、ふるさと納税の控除金額もその税金に比例して上限が決まります。
たとえば、年収400万円の独身者または共働きの人は43,000円まで寄付が可能で、自己負担2,000円を引いた41,000円が、翌年に所得税と住民税から還付・控除されます。年収700万円の夫婦(配偶者控除あり)なら、控除上限金額は85,000円です。
控除限度額は「ふるさとチョイス 還付・控除限度額計算シミュレーション」や「さとふる限度額計算ページ」から調べることができます。
【その2】ふるさと納税の申込開始は1月1日から、期限は12月31日まで
ふるさと納税の申込自体は一年中いつでも可能です。ただし、1月1日~12月31日の間に寄付した金額から所得税・住民税が還付・控除されますので、税金控除を考えている方は毎年12月31日までに寄付申込を済ませる必要があります。
また、ワンストップ特例制度を利用する方は、2022年1月10日までに各自治体へ申請書を送付してください。
【その3】寄付しただけでは税金は控除されません
ふるさと納税で寄付を申し込んで終わりではありません。年度末に確定申告をして税金控除を申請します。
適用条件を満たせば確定申告の代わりに「ワンストップ特例制度」が利用できます。寄付時に「申請書を希望する」旨の項目にチェックを入れると、後日、自治体から申請書が送られてきます。必要事項を記入し、2022年1月10日までに各自治体へ申請書を送付するだけですので、手続きは簡単です。
<ワンストップ特例制度の適用条件>
- 確定申告をする必要のない給与所得者等であること
自営業の方や年収2,000万円を超える所得者、医療費控除等で確定申告が必要な場合は、確定申告で寄付金控除を申請してください。 - 1年間の寄付先が5自治体以内であること
1つの自治体に複数回寄付をしても、1自治体としてカウントされます。 - 自治体へ申請書を郵送すること
1つの自治体に複数回寄付した場合は、寄付した回数分の申請書を提出してください。
まとめ
ふるさと納税で人気の高かった大阪府泉佐野市の返礼品に期待が寄せられています。今後は、地場産業などこれまでと異なる返礼品で申し込み再開されると思われます。ふるさと納税サイトにて、今後の動きをチェックしておいてくださいね。
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ふるさと納税専門家エリ
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